薄れゆく雲海

              2013年9月13日 美幌峠
 湖面全体を覆う雲海も迫力がありますが、薄れて晴れゆく途中の雲海または霧も見ご

たえがあります。美幌峠は摩周湖ほど高度がないため、より早く薄れていきます。湖を

囲む凹凸のうち凸の方から顕れていきます。




 

 

ゴゼンタチバナの赤い実

             2013年9月13日 川湯園地裏の森

 初夏に白い花咲かせていたゴゼンタチバナが、赤い実を光らせていました。こんな雪

深い土地でも冬も緑を失わない草本です。花も実も美しいけれど、わたしは葉脈がくっ

きりして緑あざやかな葉も好きです。葉が6枚の茎には実がつき、4枚などの茎には実が

つきません。

摩周湖上空飛び交う燕

               2013年9月13日

 この日摩周湖の上空をたくさんのツバメが飛び交っていました。ツバメといえば、子

どものころ家々の軒下に巣があって、たくさんのツバメの姿が見られました。そのツバ

メはイエツバメで摩周湖のツバメとはちがう種かもしれません。あるいは北海道ではイ

エツバメがいないのでしょうか。その代わりというか、海岸や湖畔ではよくツバメの姿

を見ます。ウミツバメという種かな。

山ブドウの実はたわわ

            2013年9月13日 摩周湖への山道

 ヒグマの大事な食糧、山葡萄の実が黒々と熟し、たわわに垂れ下がっています。戦後

まもなくで甘いものに飢えていて、山ブドウ、アケビ、桑の実で欲求を満たしていた子

ども時代がありました。同じように黒々と熟している山ブドウでも、すっぱいものと甘

いものとがあり、口に入れてみて失望したり満足したり。人のほとんど入らない山奥だ

と、山ブドウもアケビもいくらでも採れました。持ち帰った山ブドウは、焼酎に漬けて

砂糖を足し、「葡萄酒」にするのが土地の習慣だったようです

白い岳樺

             2013年9月13日 摩周湖

 ちょっと見には白樺と区別がつかないのですが、この標高だと岳樺だと思います。

幹・枝は同じように白です。でも並べて比べれば、やや褐色味を帯びています。とはい

え比べてみれば、ということで、緑の背景の前に置けばやはり白く見えます。ただ白樺

はあまり高いところには生えないので、わたしはそれで区別しています。もっとも両方

が見られる高度があるので、わたしの判断はいい加減です。

霧が閉ざす摩周湖

                2013年9月13日

 北太平洋で発生した海霧が、釧路川を逆行して摩周湖に達し、湖面を閉ざしていま

す。秋の早朝(8時頃まで)、下界が晴れていれば、たいていこういう風景が見られます。

摩周湖の湖面を閉ざし、屈斜路湖の湖面を覆い、美幌峠を包むのがこの季節に特に濃い

朝霧です。          

原生花園のエゾジカ

             2014年9月3日 ワッカ原生花園

 この日初めてワッカ原生花園でエゾジカに遭いました。ずいぶん頻繁にこの草原を訪

れていますが、後にも先にもここでエゾジカを見たのはこのときだけです。他の小さな

海岸草原では出逢うことは考えられませんが、ここは広いから若ジカが迷い込んだので

しょうね。ここではヒグマが目撃され、一部が立ち入り禁止になったこともあります。

それだけ自然のままに近いということでしょう。