透けてくる光
建さん、きちんと身支度して外に出れば、-20度はそれほどきつくないですよ。でも-30度に近づくと、目や鼻
など露出している肌に風が刺さります。サンバイザーや目出帽で覆うと内側から曇るし。それでもその気温でし
か見られないものもありますから、心待ちにしているところもあります。ここ2、3年はなかなかそこまで寒くなら
ないけれど。
murutiさん、下手な写真を見てくださってありがとうございます。オホーツク地方の冬は端正な風物が多く、
気ままにシャッターを押すだけで、いくらかその風味が伝わるのかも。
霧氷そのものはここより厚く付く場所もあると思いますが、冬は日の出直後に間に合うように遠出するのも、な
かなかたいへんです。美幌川は家から近いので、その気になればちょうどいい時間に気軽に出かけられます。う
しろから木々の霧氷を透けてくる陽の光には、何度見ても気持ちをひきつけられます。陽が出てからせいぜい1
時間ほど。つかの間のはなやぎの光景です。色はピンク、黄金色、銀色と、微妙な変化を見せてくれます。陽が
高くなれば、もう明るい白一色。それも悪くはないけれど、雪原の色とあまりちがわないから。