田園晩秋

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一年の収穫で最後はビート。掘り起されて畑の一画に山積みされ、次々トラックに積み込まれています。雪が
 
来る前に工場に運び込みたいのでしょう。整然と列を作る緑はたぶん秋まき小麦です。防風林のカラマツは黄葉
 
があざやか。
 
 北海道の森林率はすでに東北地方より小さくなっています。これ以上農地開拓を進めて欲しくないという気持
 
ちはあります。でもTPP参加で棄農する農家が増えて田園が荒れることは望みません。目にしている風景が、
 
生産者・消費者・自然環境の、調和の取れた関係を表象するものになることを願っています。
 
 例えばアメリカは農産物をなぜ低価格で輸出できるのか、人件費、農業機械、肥料、農薬、種子などの経費が
 
どうちがうのか、それとも他に何かあるのか、わたしには具体的なことはわかりません。ただ、効率化の陰で低賃
 
金に泣く労働者や損なわれる自然再生力があるのではないかという、ばくぜんとした懸念を抱いています。もしそ
 
うであれば、「価格で対抗できるように日本の農業を効率化する」方向を、安易に目指すことはできません。世の
 
中には効率より大事なものがありますから。
 
 まして、日本の多国籍企業が国外で儲けやすい環境を整えるために日本の農業を犠牲に差し出すようなこと

は。TPPには自由市場原理主義者集団の陰謀のにおいがします。