北国の海水浴場

 まりさん、昨日釧路湿原のなかを歩いているとき、絶えずわたしの背中に虻が数匹とまっていました。馬の尻
 
尾の役割がよくわかった、というのが、タオルを振り回して追い払う様子を後から見た人の感想です。いつも裸で
 
くらすアフリカやアマゾンの住民は蚊に刺されても平気なようですね。生まれながらではなくて、馴れなのでしょ
 
うか。わたしは手の届かない背中にかゆみ止めを塗ろうと四苦八苦しています。
 
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 車2台で、東京から着来た6人とわたし、総勢7人でサロマ湖の全景を見下ろす幌岩山に向かう途中のことで
 
す。小学低学年と幼稚園の2人が退屈しはじめたので、常呂川河口に近い、このあたりで唯一の海水浴場に立
 
ち寄りました。千葉や湘南の海水浴場と比較したら、なんて寂れていると思うでしょうね。これでも最盛期なので
 
すよ。海水浴場になるのは、7月末から8月10日までのごく短い間だけです。ふだんはカモメの大群が我が物
 
顔で集い戯れています。この日は人に追われて防波堤の岩に避難していました。
 
 水温が20度ほどで暖かく、子どもたちはパンツまで濡らして夢中で遊んでいました。さわやかな風が吹くの
 
で、石の階段に座って眺めるわたしや子どもたちのおばあちゃんも快適です。満足した一行は次に幌岩山展望
 
台で、雄大な景観を堪能することになります。その写真はまた別の日に。昨日みんなが帰って、きょうからまた
 
相変わらずの一人ぐらしです。にぎやかな子どもの声が聞こえなくなるのは寂しいですね。でも、子どもにも大
 
人にも喜んでもらえたようだから、また来てくれる日に期待しましょう。