麦秋

 
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 麦の秋は初夏の季語ですが、このあたりでは晩夏の風物です。晴れた日には、タマネギ・ビート・木々の緑と
 
輝く黄金色の、鮮やかなパッチワークが見られます。8月に入り、そろそろ刈り入れが始まるでしょうか。
 
 
 本州東部では大気からの外部被曝の恐れに加え、汚染された野菜や牛肉による内部被曝の可能性も取りざ
 
たされ、特に子どものいる親は気持ちが落ち着かないでしょうね。北海道にも汚染ワラが入ったきていると報じら
 
れていますが、いまのところオホーツク地方で使用例は見つかっていません。放射能で汚染された海水もオホ
 
ーツク海までは届いていないのかな。このあたりでは地産地消に心がけていればまだ食の安全性は高いみた
 
い。老い先短いわたしなど、分不相応な恩恵を受けている後ろめたささえ感じます。
 
 大気も水も地球全域に循環します。放射性元素には半減期が10万年以上という長いものもあります。地表に
 
出た放射能は拡散され、蓄積されます。過去の核実験、原発事故、放射性廃棄物、それに今後おきる可能性が
 
ある原発テロや戦争などで、人間に安全な環境は侵され、狭められます。いまのところ地球上以外にヒトが生き
 
られる場所は見つかっていません。地球上は、放射能が充満する宇宙で唯一の、それもきわめて狭い、ヒトにと
 
っての安全地帯です。ここで放射能汚染が蓄積されれば逃げ場がないのです。
 
 フクシマで起きた事態は未必の故意による犯罪です。単に地元・近隣住民に対する加害行為というだけでな
 
く、地球上のヒト全体に対する犯罪です。それなのに犯罪の主犯・共犯者たちの多くが、日本の景気が悪くなる、
 
経済競争で外国に負けると、国民を脅迫し、性懲りもなく原発継続を主張しています。分けあって衣食住にかか
 
わる最低限の必需消費さえ確保できれば、ヒトは存続します。戦後の焼け野原からの復興を考えれば、脱原発
 
で選択消費の幅が一時的に狭められるくらい、何ほどのことがあるでしょうか。率先して脱原発・再生可能エネ
 
ルギーによる新しい文明を目指すことでしか、世界に対して犯した犯罪をこの国が償う道はないと思います。