遠い雪山近くの桜

 タムラ、エンレイソウはあと一ヶ月ほど行く先々で見ると思います。そのうちにいいかげん飽きるのですが、咲き
 
はじめの大きな叢はやっぱりきれいです。
 
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 22日、網走天都山にある流氷館下の桜はそろそろ盛りを過ぎようとしているようでした。でもまだ十分にはなや
 
かで、遠景の白い海別岳や羅臼~硫黄岳とよくマッチしています。山々がかすんでいるのは距離のせいではな
 
く、海上の空気に湿気が多いからでしょう。初夏から秋にかけてはもっとくっきり際立ちますが、そのころ桜は葉
 
が茂っています。
 
 花の下でお弁当を食べている二人連れは母娘でしょうか。近所に所帯をもっている娘が、夫と子どもが仕事と
 
学校に行っている間に、年取った親を誘い出したというところかな。わたしの知る範囲からの推測ですが、北海
 
道では年取った親と成人した子がいっしょに住むケースは少なく、互いに訪ねたり訪ねられたりが多いようです。
 
近所の人に聞くと、時々孫と会うのは嬉しいけれど、ずっといっしょだと疲れるからという返事でした。