遺跡の森の浅い春

 健さん、花粉症があるんですね。いまひとつ春を楽しみきれないというところかな。こちらではシラカバの花粉
 
に苦しむ人がいるみたい。
 
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 森でアズマイチゲ以外に春の気配を感じさせるものと言えば一叢のネコノメソウと一輪のスミレくらい。それで
 
も青々とした熊笹が葉のない木々のわびしさを緩らげています。遊歩道にはドングリ類が散り敷いています。秋
 
に落ちたのがそのまま残されているようです。おびただしい数の小鳥がいる気配ですが、彼らの口には大きすぎ
 
るのでしょうか。
 
 去年熊が来た痕跡が見つかって騒ぎになったのは今頃だったかな。湖に近く道路や耕地・人家に接する狭い
 
森です。山とつながっているわけではないのに、どうしてここにおいしい木の実がいっぱいあると知ったのでしょ
 
う。耕地化が進み深い森にも林道が作られ、どこにでもヒトの匂いがするから、熊も自分たちの領域とヒトの領域
 
の区別がつかなくなって、こんなところまでさまよい出たりするのかも。
 
 30分ほどで遊歩道をぜんぶたどれる小さな森なのに、中にいると人里離れた山奥にでもいるような気分になり
 
ます。雰囲気を保ちながら整備するするため、ずいぶん手間ひまがかけられているのでしょうね。脇にある小さ
 
な草花は注意深く残されて、歩行のじゃまになる小石・枯枝・笹などはていねいに取り除かれています。