白い朝

まりさん、流氷の浜辺は確かにきつく感じました。この日は外気温-4度の暖かい日だったのですが、だから逆に

温まっていた体に寒風がしみたのかも。-20度超の朝はそのつもりで土手に立つからあまり感じないのに。

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

イメージ 4

イメージ 5

イメージ 6

イメージ 7

イメージ 8

1月も終わりに近づき、日射しが強くなってきているような気がします。特に-20度を超えて冷え込む日


は、朝日を受ける雪の白さが際立ち、土手の木々に着いた霧氷もいっそうあざやかに輝きます。

 

 

 テレビで見たのですが(番組タイトルは忘れました)ノーベル賞を受けた日本人で人工光合成を研究し


ている人がいるとか。研究が実りコスト問題を乗り越えて実用化されたら、文明が変わります。工場で水


二酸化炭素から有機物が合成され、生産にともなう廃棄物は酸素ということです。有機物はわたした

ちの食料になるだけでなく、太陽放射を固定し蓄えている物質です。植物の葉緑体は現在の太陽光発

電よりずっと効率よくエネルギーを取り込むことができます。有機物はエネルギーを長期間安定的に保

存できます。同じことが工場で可能になれば、食料・エネルギー問題解決の道が見えてきます。それで

耕地の多くを草原と森林に戻すこともできます。

 

 「日経サイエンス」で、核融合発電が実用化不可能ではないかという記事を読んで、がっかりしていま


した。今世紀末には実用化され、エネルギー問題が半永久的に解決すると思っていたからです。核融合


発電なら、ほとんど原料が無尽蔵で、高濃度放射性廃棄物も出ませんから。ところが短時間なら核融合

が始まる高温・高圧を作る実験は成功しているが、その高温・高圧に耐えて長時間の安定的発電を行う

素材・装置の開発はまったく進んでいないと言うのです。それは不可能なのではないか、と。

 

 核融合より人工光合成に期待したほうがいいのかな。とにかく今世紀前半のうちにブレーク・スルーの


道筋が見えてこないと、文明は持ちこたえられないような気がします。