桜色

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 これ、この色です、毎年冬になるとわたしが待ちかねているのは。写真は、夜晴れて気温が-20度近くまで下
 
がった5日朝、藻琴山の稜線から陽が離れた直後の川筋です。光が足りないと黒っぽく、陽が高くなると白が主
 
体になるので、淡い桜色の時間はあまり長くは続きません。同じ条件があれば美幌川以外でも道内の多くの場
 
所にできるはずです。美幌国道の並木、網走川河口域、釧路湿原などは見たことがあります。もっと赤みの強い
 
ところもありました。きっとわたしが知らないみごとな景色がいろんな地域にあるのでしょうね。
 
 正月すぎから3月にかけて何度も現れる風景ですから、住んでいる人々は慣れてあまり気に留めないかもし
 
れません。観光客は陽の出前後にはそれほど動き回らないので、木々の桜色を知らないまま立ち去ることもあ
 
るでしょう。わたしはまだ長い旅にいるような気分もあり、気軽に土手に立てる場所に家があることもあって、美幌
 
川沿いにできる霧氷の薄桃色がとても楽しみです。
 
 蔵王はスノーモンスターで有名ですが、このあたりの霧氷はあまり観光資源として活用されていないようです。
 
スノーモンスターは木々に着いた氷雪が厚みを増してできますから、リフトに乗れば確実に目にすることができ
 
る白い造形です。桜色の霧氷が作る風景はこれとはちがう淡く繊細な味わいです。アクセスが容易な場所でい
 
つも見られ、その上空にはオジロワシが舞っているとなれば、美幌川にも観光客を呼べると思うのですが、両方
 
とも確実とは言えません。ちょっと残念な気がします。