屈斜路湖秋の鳥瞰図

 そらさん、ナナカマドは本州ではたまに山で見かける程度だと思います。外見はおいしそうだけれど、鳥も他の
 
実を食べつくして最後に食べるほどまずいとか。
 
 
 タムラ、行ったのが秋でなかったからか、函館や十和田湖では印象に残らなかったなー。札幌や小樽にもたく
 
さんあるのだろうか。大雪以東は山や森だけでなく平場の街でも多いみたい。特に美幌や網走・佐呂間など海沿
 
いでは秋になると、家周り、道路沿い、公園と、どこでもよく目立ちます。慣れてしまったので、ナナカマドなしの
 
秋は物足りないかも。
 
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 高台からこの湖の風景を見ていると、人工物が目に入らないためか、日常を超える長い時間に想いが誘われ
 
ます。3万年前以後はカルデラを作る大きな噴火はなかったそうですから、いにしえの縄文人もこの光景を眺め
 
て感慨にふけったかもしれません。
 
 昨日、図書館から借りた本で、縄文土偶の魅力を再確認しました。森の霊気に包まれ、空・山・川・湖・海の大
 
きな風景を眺め、そこに生まれて朽ち再生する動植物を糧とし、土や石を加工する毎日。土偶からは、短い個人
 
の生涯を超えて受け継がれる命に対する崇尊の念が、ひしひしと伝わってきました。
 
 街で人工物に囲まれてくらすと、いにしえ人のこの想いから離れ、心が日常の些事に覆われてしまうのでしょう
 
か。ようやくいつでもこんな風景のなかに身を置くことができるようになって、わたしも若いころ何気なく見過ごし
 
てきた土偶に込められた縄文人の気持ちに、いくらか近づくことができた、そんな気がしています。