晩秋の丘
そらさん、そうですね。本州から来た旅人のつもりで見渡すと、慣れてしまった景色も魅力的に思えます。視界
が広く自然物が多いところは、気持ちがのびやかになります。
昨日午後1時過ぎに冬支度を完了しようと庭に下りたら、風は冷たいものの明るく晴れわたり、空には巻雲が広
がっています。雲を撮っているうちに、どうせパソコンに取り込むならついでにもう少しという気になって、どことも
決めずとにかく高台へと車を出しました。とりあえず町の南、丘に広がる田園地帯に向かい、そこからいく度かア
今日の写真です。
すじ雲がしだいに集まってわた雲になり、青一色の空域が増えていきます。黄色みを帯びたカラマツ、落葉広
葉樹、常緑針葉樹の混合林が陽光に輝き、シラカバの幹が白く光ります。田園の緑は秋播き小麦とビートでしょ
うか。取入れが終わった部分には褐色の土が露出しています。女満別空港の脇にさしかかると、赤い尾翼の飛
行機が待機していました。並木の先では着地しようとしている一機が滑るように。
この時季午後2時にはもう太陽がずいぶん低くなります。横から光を受ける風景にはどことなく夕方のような雰
囲気も。3時を過ぎると空気の冷たさが急にきつくなります。