草夾竹桃

 オリオンさん、高いところから緑豊かな風景を見渡すと、心がのびやかになりますね。そこにもアジサイが咲い
 
ていますが、ウチの庭もいまが季節です。埼玉の家では6月だったような。昨日通路にはみ出している3房を切
 
って、食卓に飾りました。
 
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 昨日紹介したフロックス公園の花をもっと近くから。フロックスというのは属の名前で、67種ほどの総称みた
 
い。芝桜もその一つだとか。この公園に植えられていたのは草夾竹桃(または花魁草、宿根フロックス)と呼ばれ
 
ている種のようです。草夾竹桃といっても、よく街路樹などに使われている夾竹桃とは科がちがいます。夾竹桃
 
は葉が竹に花が桃に似ていますが、写真の草花はどちらも連想させないと思います。なぜ草夾竹桃と呼ばれる
 
ようになったのかわかりません。
 
 この属の植物はほとんどが北米原産だそうです。とすると日本に伝わったのはコロンブス以後ということです。
 
たまたまこの前読んだ『科学』09年12月号(9ヶ月分溜まっちゃった!)に載っていた、マヤ文明に関する青山和
 
夫の記事によると、今の世界で栽培されている作物の6割、例えばトウモロコシ、トマト、カボチャ、トウガラシ、ジ
 
ャガイモ、サツマイモ、カカオ、バニラなどは、アメリカ大陸原産だとか。新旧両大陸の交通開始がわたしたちの
 
食生活をとても豊にしたということです。コロンブス以前の日本人は、ポインセチア、コスモス、ダリア、マリーゴ
 
ールドなどの花も見ることはなかったわけです。草夾竹桃もその一つ。
 
 ところで記事の中で青山さんは、マヤ文明を「人類史上でもっとも洗練された「究極の石器の都市文明」」と呼
 
んでいます。金属器を知らなくて石器を使っていても、高度な文明を築けるのですね。