昔トド松の森があった

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 いったいいつごろまでなのでしょう、ここが樹齢百年前後かそれ以上のトド松エゾ松の森だったのは。野付半
 
島ネイチャーセンターから花の道をたどった先に、トドワラ(トド松の墓場)があります。広い範囲に白骨を思わせ
 
る枯れ木が散らばっていて、若木もある原生林のなかに朽ちた倒木を見るのとはちがう感興を誘われます。
 
 日本最大の砂嘴である野付半島が成立し、うっそうとした森が育ち、海進によって立ち枯れ、その残骸が風化
 
する。その年月はアイヌ時代を超えて縄文期につながるのでしょうか。二十年ほど前の夏ここを訪れたときは、
 
わずかに葉の残る立ち木の傍らで、浅い海中の大きな朽木を覗き込みました。今回は乾いて短い朽木がまばら
 
に広がり、目立つ枯れ木林もわずかです。二十年後には草原に没しているいるかもしれません。