湖畔林道五月晴れ

 タムラ、さっそく検索してみました。幼いうちは小判型斑点が特に目立つようですから、きっとヤマメですね。つ
 
いでにサクラマスの陸封型だということもわかって。こちらでヤマメの名をあまり聞かなかったのは、多くの人が
 
陸封型も降海型も一緒くたにサクラマスと呼んでいるからみたい。きのうも同乗のTさんが、屈斜路湖の釣り人を
 
見て、サクラマスを釣っているのかな、とつぶやいていました。
 
 
  orion*.:‘さん、きのう屈斜路湖畔林道で浅い湖底を覗き込んだのですが、魚影は見えませんでした。去年秋
 
には婚姻色に彩られた群れが、岸の浅瀬までうじゃうじゃ来ていました。昨日も1メートルほど先ではときどきピ
 
チャッと跳ねていましたので、いることはいるようです。多分せせらぎ公園の池にいたのと同じ種類です。
 
 
 そらさん、ココミ採れましたよ。詳しくは写真の後で。
 
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 8時過ぎの約束を、久しぶりの快晴に気が急いて早めにTさんのお宅の前に行ったのに、外に出て待っていて
 
くれました。チョッキを着込んで、手にはのこぎり歯の鎌と長靴を。デイバックの他に何枚もの袋も用意していま
 
した。それに、二人分のおにぎり、ゆで卵、お茶のボトルも。さすがは山菜採りのベテランです。これでがっかりさ
 
せるのはと、ちょっと気がかりでしたが、心配無用。わがいとしの林道は裏切りません。
 
 雪残る峠を越え、路傍に遊ぶ小鹿たちを見ながら林道に入り、500mほど進んでいつもの場所に車を停めて
 
下りてみました。足元にもうちゃんと出ています。数日後には採りごろと思われる株も多かったものの、10分もし
 
ないうちに、わたし一人分としてはもてあますほどの量に。見えているのにほうっておくことはきない性分だからと
 
言うTさんを残して、わたしは林に入り湖岸に降りました。雲ひとつない青空の下、水は清み、さざ波が銀色に光
 
り、残雪を頂く山々が見えています。まさに野遊びびより。
 
 戻ったらTさんはまだ採りつづけています。いくらがんばっても採りつくせる量ではありません。帰りがけに温泉
 
に入るつもりでいた彼に、林道を抜けてみようかと提案し、出発しました。砂利道が20キロほど続く行程です。奥
 
に進むにつれ、おいしそうな太いコゴミがどんどん増えていきます。車を停めるたびに彼は採らずにいられない
 
様子。とうとう10キロ入り米袋ほどの袋を二ついっぱいにしていました。日曜には親族で帯広方面に桜を見に行
 
くと言っていましたので、そんなにたくさんどうするのだと聞いたら、知り合いに分けると喜ばれるからという返事
 
でした。
 
 Tさんは、自分もコゴミの出る場所は知っているけれど、こんなにたくさん楽に採れるところは初めてだと大満
 
足。この林道は通ったことはなかったとか。それでもベテランらしく、山側のくずれて土が露出している場所を指
 
して、熊か鹿が通った跡だと教えてくれました。彼はキノコ採りでよく山深く入るのだそうです。新参者が道内育ち
 
の人に喜んでもらえて、いい日でした。