エゾリスのお出迎え

 まりさん、さぞにぎやかな同窓会だったのでしょうね。
 
 
 そらさん、尾瀬水芭蕉もいまなら花の盛りでしょうね。わたしが出かけていたころ、山小屋は連休に営業を開
 
始していました。準備に向かう小屋の人といっしょに入って、雪が消え残り、白い水芭蕉群れる流れのほとりにテ
 
ントを張ったこともあります。
 
 
 クレマチスさん、ウチもきのうは室内温度が30度近くなりました。これからしばらく、暑いと寒いが短時間で交
 
代を繰り返す季節が続きます。ところで、おいでになったのは3月下旬だとか。今年の流氷は2月に1週間ほどし
 
か網走に留まりませんでした。網走川樹氷と川霞もほぼ終わっていたでしょう。中途半端な時季だったかもし
 
れませんね。でも、屈斜路湖には白鳥が群れ、大きな御神渡りがあったと思います。ご覧になりましたか。
 
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 森歩きに出かけようと玄関の扉を開けたら、お向かいのHoさんが車に乗ろうとしているところでした。「どちら
 
へ」などと話しているうちに、出かける用事は後回しにして、いっしょに呼人探鳥遊歩道を歩くことに。五分ほどで
 
おにぎりを手にして再び現れた彼の車で出発しました。
 
 遊歩道に入ったとたん、出迎えるように現れたのがエゾリスです。シマリスは掌に乗りそうですが、エゾリス
 
子ウサギほどもあります。Hoさんはひたすら山を歩くだけと言っていたのですが、最近デジカメを買って、立ち
 
止まっては撮るわたしのペースに合わせてくれます。これまでは山道を歩いていて走る姿をチラッと見る程度だ
 
ったのか、エゾリスの大きさに感心していました。幸先のいい被写体との出会いに二人とも大喜び。
 
 「歩こう会」のリーダーをしている人ですから、この道も初めてではありません。でも、いまの時季には来たこと
 
がなかったとか。白い水芭蕉が広がる湖畔道も、青、白、黄色の花でにぎわう高台の道も、暑苦しい夏の森とは
 
大違い。今度は下旬に釧路湿原を歩くことになりました。図鑑を持っていかなければと言いますから、花の名前
 
を覚える気になったようです。