厳冬期拾遺

 サイタマンさん、湖面に立つとギシギシというかミシミシというか、氷がきしむ音は聞こえます。しかし見ている
 
前で盛り上がることはありませんでした。凍結し厚さが増すには、低温が続かなくてはならないと思います。でも
 
御神渡りは一夜でできるのではないでしょうか。真夜中に近くで見守ればその瞬間が目撃できるのかなー。その
 
夜湖畔の温泉に泊まっていたら、大きな音が聞こえるのかも。いつできるかは予測できないでしょうけれど。
 
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 2月のある明るく晴れた日の昼下がり、きらきら光って舞うものに気づきました。気温は-15度ほどでしょうか。
 
ダイヤモンドダストではないと思います。風のない穏やかな空から乾いた細かい雪片が舞い降りて、陽の光を受
 
けて光っていたのではないでしょうか。越後の豪雪地帯でくらしていたころには見た覚えのない光景です。ごくま
 
れに晴れた空から雪が降る瞬間はあっても、結晶が集まった大きな塊でしたから。きっと、乾いた低温地帯なら
 
ではの現象です。
 
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 釧網線知床斜里駅と浜小清水駅の間に、止別(やむべつ)という小さな駅があります。車でそのあたりに迷い込
 
んだとき、オホーツク海からは丘に遮られ場所で、知床に続く山並が低い部分までよく見ええていました。海別
 
岳(うなべつだけ)と遠音別岳(おんねべつだけ)をつなぐ稜線でしょうか。
 
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 小清水の市街から海岸の浜小清水駅につながる道路は、ジャガイモ街道と命名されています。初夏には白や
 
紫色のジャガイモの花が一面に広がる丘陵地帯です。厳冬期にはひたすら白い起伏と防風林を見ながら走るこ
 
とになります。道内ではいたるところに似たような風景があって、特に珍しくもないのですが、見通しのいい長い
 
直線道路を独り占めしているようで、晴れた冬の日にここを通るのはわたしの楽しみの一つです。