知床夕映

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 まりさん、オホーツク地方は九州よりドイツの田舎に似ているかもしれませんね。福岡には一回行って

いますが、国外に出ていませんので、ドイツは映像からの想像ですけれど。


 健さん、こちらは真冬日(1日中零下)の季節が始まりました。3月下旬まではほとんど毎日続くでし

ょう。でも室内や車内でぬくぬくと暖まって外の明るい陽射を見ていると、外の寒さを忘れます。惑わさ

れて、ちょっとの間だからとうっかり防寒せずに外に出たりしたら、しばらくは鼻水が止まらなくなりま

す。それでも店では軽装の若い人を見かけますから、歳のせいかもしれません。

 もっともシベリアのロシア人なら、-20度は寒さじゃない、と言うかな。このあたりも1万年ほど前

までは今より10度は低かった(大陸と地続き)そうですから、旧石器人たちは-40度近い気温のなか

で、マンモスやバイソンを狩ってくらしたのですね。美幌とその周辺では、3万年ほど前から2万年間は

少しずつ移動しながらずっと彼らが活動していたらしく、いろんな場所からそれぞれの時期の石器が出土

しているそうです。


 おととい午後あんまり天気がいいので、能取岬に出かけて撮った知床の写真です。3時まではまだ間が

あるのに、もう夕映えの気配です。冬の間は太陽が高くなったと感じる時間帯はほとんどありません。そ

れでも晴れる日が多く、昼の2,3時間は低い陽の光が室内に届くので、暖房を切っても23度を維持で

きたりします。