斜里岳初冬

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 最低気温が-10度を割りました。今日1日はずっと零下みたい。薬をもらいに病院に行く途中は慎重

に運転しなくては。凍結道路は7ヶ月ぶりですから。


 関東にいたころ四季はあたりまえの事実でした。でもここでは季節の4区切りは身体感覚と一致しませ

ん。春と夏は一続きです。町内のせせらぎ公園では5月にエゾエンゴサク、桃、ツツジ、桜、コブシ、ク

ロユリが同時に見られます。6月初旬に山の陰で、食べごろのみずみずしいフキノトウが出ていました。

霧多布湿原クロユリは6月半ば過ぎです。黒岳五合目のチシマザクラは6月下旬に満開。庭のイチゴは

7月に収穫しました。6月にクーラーをつけた日があり、8月はほとんど必要ありませんでした。

 冬と夏の2季かとも思いましたが、短いながら秋はしっかり存在感があります。8月下旬の黒岳山頂か

ら始まって、10月にこのあたりの平地に降りてくる草木のあざやかな彩りは、紛れもない秋を感じさせ

ます。5月から8月半ばまでが春と夏の交じりあう季節、9月から10月が秋、11月半ばから3月が

冬、そんな3区分が妥当でしょうか。3月下旬から4月、8月後半から9月、11月前半がこのあたりで

は季節の移行期で、あいまいな季節です。ちなみにわたしは、5月と11月にタイヤを履き替えます。

 こういう区分には人によって異論があるでしょう。なにしろ長く、関西から関東にかけての中央文化の

圏外にありましたから、春夏あいまいな季節を表現する言葉もありません。それぞれの地方にそれぞれの

季節感が成熟する時代が来るとすれば、きっと意識の地方分権が根付いた後。アイヌやギリャークなど、

この地の先住民はどんな季節区分をしていたのかな。