つかの間晴れて花光る

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 きのうおとといと美幌の日平均気温は15度台でした。今日は日中でも13度、せいぜい14度という

予報です。断熱の効いた室内でも朝方はそのくらいまで冷え込んで、うっかり肌掛け一枚のまま寝込んで

しまうと、寒さで目覚めたりします。

 このあたりの8月後半は、関東の秋の長雨期に相当するのでしょうか。だとすれば、1ヶ月ほど早い

ですね。雨量は少ないものの、曇りの時間が長くなります。それでも、ぱらぱら来たと思うと急に陽が射

すことがあって、目立なかった野草の花が鮮やかに光ったりします。

 そういう瞬間に森のなかで見た一枚目の白い花は、秋の七草のフジバカマに似ています。でもこの花は

北海道の花の図鑑にはありません。マルバフジバカマにしては葉が細長いので、白色のヨツバヒヨドリ

しょうか。

 二枚目はハナガサギク。ヤエザキオオハンゴンソウとも呼ばれます。ハンゴンソウの仲間はいずれも北

米からの帰化植物です。ワッカ原生花園など、固有植生保護の対象になる場所では、ハンゴンソウは目の

敵です。それでも、特に八重咲きは、園芸種におとらない美しい花です。魚無川の散歩道では駆除されず

残されていて、毎年同じ場所でわたしの目を楽しませてくれます。

 魚無川と小さな湿地の間に伸びる道の脇に、ヤマフジが他の潅木に邪魔されずに広がっている場所があ

ります。盛りに陽を浴びた花はけっこう華やかです。ありふれたムラサキツメクサにしても、背の高い雑

草に妨げられないで明るく光っていると、やはり目を惹きつけられます。