霧多布のクロユリ

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 後の2枚のようにクローズアップで見ると、反り返った花弁がけっこう肉厚で、いかにもユリです。去

年もここ道道123号線沿いの湿原木道に来ました。今年は株の数が少ないような気がします。それで

も、せせらぎ公園や土産物屋の鉢植えの、釣鐘型でキキョウに似た小さな花よりは、ずっと生々しい存在

感があります。


 きのうの日蝕は見ることができましたか。美幌の空は蝕の時刻、雲に覆われていました。欠ける部分は

わずかですから、明るさにも顕著な変化はありません。あきらめてNHKでテレビ実況を見たのですが、み

ごとな天体ショーでした。船上や硫黄島から送られた水平線の海と空の映像では、視界をはみ出す広さで

色と明るさが変化していました。西や東だけが赤く染まるふつうの夜明け・日没の空とは、まったくちが

うふしぎな雰囲気です。実際にこの風景のなかに身を置いてみたかった !

 肉眼では望めない鮮明さで、ダイヤモンドリング、コロナやプロミネンスが映し出されました。幼少期

に煤をつけたガラスをかざして観測した記憶は残っていますが、そのとき太陽がどう変化したかは覚えて

いません。メディアを通じてとはいえ、はっきり意識して見たのは初めてです。知識としては知っていて

も、小さく画面に写るプロミネンスの一つが地球2,3個分の大きさだと解説されると、天体のスケール

にあらためて感嘆します。

 それにしても、アナウンサーや解説者のほかに素人をスタジオに招いて、ワーワーキャーキャー言う役

割を割り振るのはなぜなのでしょう。アナウンサーの説明と専門家の解説以外は淡々と映像を流して、感

嘆・感動は視聴者に任せればいいのに。演出で視聴者の感情を支配しようという民放的手法に、NHKも完

全に汚染されてしまったのかな。