遺跡の森に咲いた花

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 6月6日にサロマ湖畔の遺跡の森で咲いていた花から。

 まずはサクラソウ。水辺や湿った場所で出会うことが多い時季です。サクラソウオオサクラソウ、エ

オオサクラソウクリンソウサクラソウモドキは、一見した印象が似ていて、わたしの記憶のなかで

区別はあいまいです。写真の花は名札が立ててありましたから、まちがいないでしょう。それにしてもこ

の森は、遊歩道といい名札といい、本当によく整備されていると感心します。それでいてうっそうたる森

林の雰囲気は少しも損なわれていません。

 次はオオバタチツボスミレ。名札に絶滅危惧種の情報がなければ、ありふれたスミレの仲間として見過

したと思います。たちつぼすみれより花期がおそく、草丈も少し高いようです。こちらの野山を歩くと、

地を這う低いものから40センチほどにもなるものまで、花も米粒ほどからビオラほどにも大きいものま

で、時季も雪解けから8月初めまで、さまざまなスミレの仲間に出会います。あまり多いので、すべて写

真に撮って種名を特定する努力は放棄しています。

 最後がトリカブト。これは種名ではなく属名ですね。ウィキペディアによれば、52種あるとか。花の

色も紫、白、黄色、ピンクとあるようです。わたしは紫しか気づいていませんでした。遺跡の森で見た白

い花も、秋には紫になるのかと思っていましたが、ちがう種のようです。

 数千年以上にわたって住み着き、住み変わった先住民の人々は、これらの花や葉っぱに心を慰めたり、

さまざまに利用したりしていたのでしょうね。食糧になるもの、毒を狩に使うものなど、生活と結びつい

た繊細な知識を蓄積していたことでしょう。