釧路湿原の花たち

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 12日昼前後の釧路湿原は、どんより曇っているものの、さいわい降ってはいません。前日まで雨だっ

たので、ビジターセンターの人に、市展望台までの道はぬかるんでいないかと尋ねてみました。「だいじ

ょうぶ」という返事だったので、5.7キロを歩いて、展望台からバスで恩根内の駐車場に戻るつもりで

出かけました。ところが、周回コースとさらに進む道の分岐点先で早くも、靴をぬらさずに渡るのがむず

かしいぬかるみが待っていて、先が思いやられ、軌道跡の丘沿いをたどって駐車場に帰りました。

 去年と同じコースで終わりましたが、わたしはやはりこの散策路が大好きだと、再確認しました。きち

んと整備された木道があり、花や鳥の名前を説明するていねいな案内板があちこちに置かれています。な

により、こんなに釧路湿原の中に入り込んでいると実感できる道を、わたしは他に知りません。すぐ近く

でいい声でさえずる野鳥の声。原野、薮、林、葦原、丘へと、次々風景が移ります。木道のベンチで食べ

たおにぎりの味は格別でした。

 今日の写真は湿原の木道から撮った植物の一部です。最初はヒメカイウ。ミニチュアの水芭蕉みたいで

かわいい花です。若いカップルが、「水芭蕉ではない」というわたしたちの会話を耳にして、「ええー、

ちがうんですか」と問いかけてきました。去年はわたしも、案内板で確かめる前は、時期遅れでひねた水

芭蕉かなー、と思ったものです。

 次の黄色はエンコウソウ。漢字だと猿猴草。長い花柄からテナガザルの腕を連想してつけられた名前の

ようで、援助〇〇のことではありません。〇〇は、漢字だとエラー表示が出てアップできないため、やむ

をえず。花だけ水面に浮かんでいるものも見かけました。リュウキンカに似ていると言われますが、水面

に散っていると水草の花を思わせます。

 最後の白いのはイソツツジです。内地の山やこの辺りの町で見かける他のツツジとは、ひと味ちがう風

情です。この花は屈斜路湖近くの硫黄山が有名です。9日にこれも撮っていますが、お出かけが続いたの

で、まだ整理していません。そのうちアップします。大湿原に点在するイソツツジは、噴煙を上げる活火

山を背景に群がり咲いていた花々より、わびしげな印象でした。