丘をうっすら春の雪

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 ついさっき岬から帰ってきたところです。目覚めたのが3時半。データ放送の予報を確かめたら、今日

は晴れです。すぐに出ればオホーツク海の日の出を撮れるかなと思いつき、顔も洗わずにとびだしまし

た。でも気温はいちおう零下ですから防寒ズボン、中綿ジャンパー、毛糸の靴下を身に着けたり、ウーロ

ン茶やクラッカーを用意したりして、けっきょくハンドルに取り付いたのは3時50分。このごろの日の

出は4時半より少し前です。暗いなかをとばしました。

 能取の湖岸道にさしかかってしばらくして、上向きにしたヘッドライトの先に青い光がほのかに浮かび

上がります。近づくと予期したとおりキツネでした。ゆっくり道路を横切っていますので、燐光のような

青い眼の光を撮りたいと思いましたが、気がせいていましたので、轢かないようにスピードを緩めただけ

で通り過ぎました。ぎりぎり間に合う時間に岬に着いたものの、空に厚い雲が広がっていて、雲間を洩れ

る赤い光が撮れただけ。これならキツネと付き合ったほうがよかった。

 行きにも帰りにも岬近くで、数十頭のシカの群れを見ました。能取半島にこんなにたくさんいるとは意

外です。3年間でここで会ったのは一頭だけですから。何度もシャッターを押したのに、暗くてほとんど

撮れていませんでした。知床のシカは近づいても逃げませんでしたが、能取のシカは接近させてくれませ

んので、フラッシュも使えません。

 引き潮で浅瀬になっている湖の開口部近くにはおびただしい数の海鳥とアオサギが群れています。この

あたりは春のこの時季、日の出前後だと、さまざまな動物たちに出会えることがわかりました。湖の北方

を望めば、昨日街にもちらついた雪で薄化粧した小高い丘の連なりが見えています。とても気持ちのいい

早朝ドライブでした。