残雪の風景

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 美幌の川べりや郊外には残雪の風景が広がっています。厳冬期の華やぎは遠くなり、萌える春はまだし

のび足です。それでも広がる青空の下で明るい陽光を浴びながら歩くと、晴れやかな気分になります。花

芽の膨らんだヤナギのなかには、遠目では白い花のように見えるものもあります。


 東京で阿修羅展が始まったとか。興福寺の阿修羅と秋篠寺の伎芸天はわたしの一番好きな仏像です。2

0代から30代にかけて、何度も見に行きました。1日2日の駆け足の旅行では感興が深まらず、1週間

あるいは10日ほど奈良に滞在して、毎日お寺を回りました。3日目くらいから、日常の生活では経験す

ることのない清澄で甘美なものが、心の奥深くに沁み込んでくるようになります。平安後期や鎌倉時代

作品にはあまり強い感銘はなく、天平白鳳時代の10種ほどの像に特に深い陶酔を誘われました。

 わたしはオホーツク地方の景物や人情が性に合っているので、移り住んで本当によかったと思っていま

す。しかし気軽に好きなものを見に行ける博物館、美術館が近くにないのは口惜しい。列車やバスで片道

5時間前後かかりますが、札幌だと日帰りできます。阿修羅が札幌に来るのなら出かけます。でも、東京

や奈良だと、1回で国民年金1か月分がとんでしまいますから、今のわたしにはちょっと無理です。