蒼穹のタンチョウ

イメージ 1

イメージ 2

イメージ 3

イメージ 4

イメージ 5

 北見のバス待合所で舞いはじめた雪が、オンネトー分岐点付近では少し激しくなっていました。そのな

かで木陰に身を寄せるようにかたまっている数頭のエゾジカが、車窓から一瞬目に入ります。阿寒湖あた

りから雲に切れ間が現れ、阿寒町は明るい日射しのなか。タクシーで国際鶴公園に向かう途中、一頭の牡

鹿が悠々と雪原を渡る姿がありました。ツルセンターではたくさんのツルが、青空を背に高く、低く飛翔

していました。

 カメラを構える人ごみのなかを歩くと、あちこちで英語の会話が聞こえます。マニアらしい欧米系の人

と流暢に会話していたのは、日本人ツーリスト・ガイドでしょうか。別な場所では、ブロークンな英語が

聞こえて、こちらが恥ずかしいような気もしましたが、洩れてくる中身からすると話し手は中国の人みた

いでした。世界のあちこちを行き来して、実践的に身につけた会話力なのでしょうか。

 公園は現在指定管理者になった阿寒商工協同組合が運営しているそうです。毎日更新されるブログもあ

って、集客努力が実り、外国人観光客も多いみたい。地元への浸透がもうひとつということで、更なる工

夫が行われているとか。旭山動物園のように、道内の人ももっとここで楽しむようになるといいですね。


 さっきガレージの温度計を覗いたら-8度でした。このところ寒さが緩んでいる印象で、日中はストー

ブを消す日が多くなっています。先週末はどか雪がありました。寒さのピークは過ぎたのでしょうか。こ

のあたりでは西高東低の冬型気圧配置が強いときには晴れて雪が少なく、冬型が崩れて東海上に高気圧が

来るようになってから積もることが多いのだと、前の家のご主人が話していました。それにしても暖かく

なるのが早すぎます。昔は-30度になることも少なくなかったという話も聞きます。今年わたしが気づ

いた限りでは、1回だけの-21度が最低でした。流氷が去るのも早いかもしれませんね。きのうの沿岸

観測情報では、網走から見える氷は海面の1割から3割となっていました。