昇華でできる小さなオブジェ

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 そらさん、白い大地の上に広がって、刻々に変わる東空の赤系色調も、頭上の濁りない青も、美幌の晴

れた冬の朝はとりわけきれいです。写真で伝えられるのはその片鱗だけ。


 昇華した水蒸気は付着する物によって微妙にちがう、さまざまな立体模様を作ります。はじめの2枚は

靴跡にできた結晶。あとの2枚は針葉樹の葉に着いた氷です。


 イスラエル軍がガザに侵攻しました。避難した郊外の木陰で寄り添うわたしたち家族の頭上を飛び去る

爆撃機の編隊、やがて赤く燃え上がる長岡の空。5歳で経験したこの日の恐怖は、今もわたしの記憶に鮮

明です。わたしの臆病な性格の形成には、この日のおびえの影響があるのかもしれません。無事戦火を潜

り抜けたとしても、ガザの子どもたちの心には、癒されない傷が刻み込まれるでしょう。イラクにも、ダ

ルフールにも、そして今度も、実効あることは何もできない自分の無力!そむけたくても目を逸らさず、

見つめ続けるだけ。