チミケップのキャンプ場で

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 まだ小学生の息子と夏の一ヶ月キャンピングカーで道内を回ったことがあります。屈斜路湖畔では混雑

していたので、トイレから少し離れた場所に車を置いて2泊しました。そのころはあまりサイトが整備さ

れておらず、ちょっと林に入るといたるところに人糞があり、辟易したことを覚えています。こちらに来

て野山を歩くようになり、こんなところにあったかと思う場所でも、きれいなキャンプ場をよく見ます。

トイレ・水場もしゃれた建物になっていたりして、当時より格段に管理が行き届いている印象です。それ

なのに利用者は減少しているようで、廃止された場所もあります。なにしろ少子化ですから。大人だけで

テントを張る気にはなりにくく、子どもが大きくなってからは出かけないのでしょう。

 チミケップ湖畔にあるキャンプ場でも、10月の連休に見かけたテントは2張りだけ。よく整地された

広場はがらんとしていて、りっぱなトイレ棟がもったいないようです。それでもボートを漕ぎ出す親子ず

れがいました。釣りでもするのでしょうか。奥まった湖面では2,3艘の釣り船が浮いていました。色づ

いた林に囲まれた静かな湖で、のんびり浮きを見つめているのも楽しいでしょうね。このキャンプ場も1

1月からの冬季は閉鎖されます。来年の夏休みにはたくさんの家族が来るといいですね。日本も早く、フ

ィンランドのように、大人も1ヶ月程度の夏休みをとって野山に出かけるのがあたりまえな社会になって

ほしいものです。

 社員を長時間安く働かせ、コストを削減した製品を輸出して稼ぐ。そういう経済構造は、今度のように

輸出先国の景気が後退すると、大きな打撃を受けます。労働生産性の高い分野を強化して、時間的にも金

銭的にも、働く人が余裕をもてるようになると、情報・娯楽・スポーツ・アウトドアなどで国内需要が伸

びて、内需の比率が大きくなります。医療・介護・保育・教育なども重要な産業で、これらの部門が成長

すると女性の経済活動が活発になります。家族内の女性の無償労働は少数の働き手に過剰な負担をかけま

す。社会化されれば産業になって女性も稼ぐようになり、全体としてゆとりが増します。社会保障も大切

な経済的インフラです。キャンプ場の盛衰にも、経済や社会の構造が関係してきます。経済の国際競争力

が日本より強いフィンランドは、四季を通して野外活動がとても盛んです。