庭の花 ７月
ちに抜いたつもりでしたが、一本だけ残っていました。一輪をしみじみ見ると、邪険にして申し訳ないほ
ど風情があります。次はムシトリナデシコ。これもむしり残しが庭の隅にひっそりと咲いていました。茎
に粘着性のある輪ができます。虫を捕らえるほどの力はないようですが。三枚目はヒゲナデシコ。尖った
苞が髭(ひげ)に見えることから付いた名前とか。別名ビジョナデシコ。車庫脇の去年切ったナナカマドの
根元に出てきます。
サンルームの土台の端に根付いたイワギクは、小さい花ですが高山植物の趣があって、わたしのお気に
入りです。最後はユリの一種。前の住人が育てていた園芸種の生き残りでしょうか。１０日ほどの短い命
で散りました。色彩がちょっと派手です。ユリは茎がか細い別な種も庭に生えています。いまたくさんの
蕾をつけて出番を待っています。これはもっと清楚です。
ようやく花が開いたアジサイ、まだ何本か咲き続けているポピー、花より葉の緑が目立つビオラはあり
ますが、ウチの庭は初夏から秋に変わる端境期のようです。春に種を播いたエゾギク(アスター)やカモミ
ールが咲くとまた色彩豊かになります。
