アゼチ岬

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 行政的には浜中町に属する霧多布の小さな市街は、南の琵琶瀬湾と北の浜中湾に挟まれた半島の付け根

にあります。その先を東に行ったどん詰まりが霧多布岬で、浜中湾を見下ろしています。こちらの写真は

前に載せました。南に向かう道は、霧多布の漁港と琵琶瀬湾を見晴らすアゼチ岬が行き止まりです。ここ

に立つと小島と瞼暮帰島が目の前です。瞼暮帰島はエトピリカという珍しい鳥の営巣地だとか。宿にある

写真で見ると、オレンジ色の太い嘴と同色で水かきのついた大きな足が目立ちます。全体が黒っぽいなか

でそこだけ白い顔面は、まるでお面をかぶっているみたい。エトピリカは美しい嘴というアイヌ語だそう

です。絶滅危惧種です。船で島まで渡ればともかく、岬からは高倍率の望遠鏡でもないと、その姿は見え

ないようです。

 アゼチ岬の草原に大きな発電用風車が一基立っています。宿で聞いたら霧多布温泉の電力を賄っている

そうです。行きますかと尋ねられましたが、なんだか面倒で宿の小さなお風呂で済ませました。北海道で

はどこにでも温泉があります。美幌町内にも二箇所。いつでも行けれとなると、なかなか出かける気にな

りません。埼玉にいたときは旅行先の宿を温泉地にすることが多かったんですけど、いまは選んだ宿にた

またま温泉があれば入るという程度です。

 今日で6月17・18日の写真は終わりました。2週間近く載せつづけたことになります。そのあいだ

に、五月なみの最低気温が続いた肌寒い陽気がようやく終わって、日中は室内でも汗ばむようになりまし

た。こちらの空にいるお天気係が、7月の暦を意識してようやく夏を演出しはじめたようです。先月後半

気温が上がらなかったので、庭の作物の育ちが遅れているみたい。露地のイチゴはスミレと競い合って葉

を伸ばすだけで、実はなかなか色濃くなりません。サンルーム置いた鉢のイチゴは実が終わって、きのう

庭に下ろしたのですが。

 写真を見ているとまた出かけたくなります。いま関心が向いているのは、根室とその周辺の風連湖、春

国岱など。それに広漠とした猿払海岸を経てサロベツ原野に至る道北コースです。元気に動けるあいだに

どんどん出かけなくては。でも、サロベツ原野の花を楽しむならやっぱり6月でしょうね。