5月3日、せせらぎ公園入り口駐車場前も国道下の土手も林のなかも、エゾエンゴサクが盛りです。駐
車場前では白い個体が何本か混じっています。以前ほとんど赤といってもいい個体を見たことがあります
が、今回は濃い赤紫まででした。
「メタボ健診」が始まりました。うさんくさいというか不気味というか、いやな臭がします。従来の自
治体健診にも引っかかるところがありました。でも、疾病の早期発見に効果があるなら、再検査の必要を
告げられた時に自分で行動を決めればいいのだからと思い、わたしも受けてきました。
ところが「メタボ健診」は病気ではなく、病気になりやすさを判定しようというのです。病気の発見は
本人の判断の助けになります。ところが誰が「病気になりやすい」かという情報は、本人より保険会社、
勤務先、それに行政にとって便利なものです。製造工程で不良品をはじき出すような、社会的差別につな
がります。他人の体質情報の調査が正当化されたら、遺伝子検診の義務化にさえ道が開かれます。しかも
「メタボ」の基準は疫学的に確定していません。根拠の薄弱な日本糖尿病学界の判断に、医療費削減に夢
中で小ざかしい厚生官僚が飛びついて、一挙に制度化されたものです。
腹囲が男性で85僉⊇?で90僂鯆兇┐討い襪どうかが最初の基準です。世界的学会の判断では、
日本人のメタボ基準は男性90僉⊇?80cmです。男性が女性より小さい基準を採用している国が他
にあるとは聞こえてきません。皮下脂肪より内臓脂肪が疾病リスクを高めるという説自体に、科学的根拠
を疑う専門家も多いようです。アメリカとヨーロッパの糖尿病学会は、「根拠のないメタボという基準で
人を診断し区分けしてはならない」、という主旨の声明を出しているとか。
大企業や行政の官僚たちが、個人のライフ・スタイル選択を尊重せずに、勝手に他人を分類・管理した
がる。きちんとした根拠も調べずに彼らに追随する医療や言論の専門家が増える。大多数の人が自分に対
する分類・管理を警戒心もなく受け入れる。そういう風潮にわたしはきな臭いものを感じてしまいます。