雪を待つ森

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 11月2日の土曜日、あまり天気がよかったのでオホーツクの森を歩きに行きました。この森の春は以

前紹介しています。ゼンマイやコゴミが萌え出し、白樺や楓の若葉が鮮やかでした。半年もたっていない

のに、もう広葉樹はすっかり葉を落とし、雪を待っています。中心部の白樺十字路付近は、唐松の黄色、

白樺の幹の白、針葉樹と笹の緑、枯葉の褐色で、地味な色彩に変わっています。広葉樹と針葉樹の混合林

は北海道の特徴だとか。

 遊歩道の「古の道」では新しい解説の札をたくさん見ました。わたしはここで人に出会ったことはあり

ませんが、いくらか訪れる人が増えているのかもしれません。林道を10キロ以上走って到達する森の深

さを別にすれば、なんということもない普通の森の印象です。それでも、フクロウやキツツキなどの動物

の住処となる木のうろ、幹に刻まれたクマの爪あと、ぬた場と、解説があるので、なにやら趣があるよう

な。人工音がまったく届かないところが何よりの魅力でしょうか。時おり枯れ枝を鳴らす風の音は通り過

ぎる列車の轟音に似ています。舞い落ちる枯葉が何かに当たる音も、動物が走っているかのようで、意外

に大きく響きます。

 今年の本格的な森林ウォークはこれが最後でしょうか。雪が来れば、せいぜい美幌川堤やせせらぎ公園

を歩く程度になりますから。