丹頂のいる風景

　池田さん、花のアルバムはいいですね。わたしはあまり植物の名前を知らず、写真を本やネットの画像

と比べて、なんとか見当をつけています。でも、葉や花の形・大きさ・色などを詳しく確かめずに、まち

がうこともたびたびです。慣れた人だと全体の印象でぱっとわかるのでしょうか。鳥や蝶も時々はっとす

るようなきれいなものを見かけますが、たいてい希少な種なのかどうかさえ不明です。動く生き物は、お

となしく撮られてくれないので、調べることもできません。本で名前だけは読んだ覚えがあるのに、実物

と結びつかない。せっかく自然の宝庫にいながら、もの知らずで損しているみたい。


　今日の写真は、野付半島の付け根に近い部分で見かけた、丹頂鶴がいる風景です。気づかずに通り過ぎ

たのですが、尾岱沼の遊覧船に乗り合わせた人の車が追いついて、教えてくれました。湿原に隔てられて

近づくことができず、鶴は小さく写っています。何人か、１０００ミリはありそうな大きな望遠レンズを

つけて撮っている人がいました。わたしのは３００ミリですから、これが限界です。この日、朝は曇って

いましたが、だんだん晴れて、湿原からさかんにもやが上がっています。