野の花と里の花  ウニのこと

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 はじめの4枚は6月末の能取岬で撮りました。トリアシショウマ、アジサイの仲間、オオハナウド、オ

ドリコソウだと思いますが、ちがっていたら教えてください。後の二枚は同じころウチの庭に咲いていた

芍薬とヒゲナデシコです。ヒゲナデシコは名前よりずっときれいで、別名は美女撫子です。いまも咲いて

います。一輪挿しにも活けていますが、1週間たっても枯れません。


 わたしはウニが好きで、埼玉にいたときにも安い瓶詰めを見つけると買って、ご飯に載せて海苔を巻い

たり、スパゲティーにあえたりして食べていました。生うは一折1000円とかで、なかなか手が出ませ

んでした。たまに少し安いと、崩れて融けかけています。それに産地はたいてい外国。

 こちらの金土市では道内産が300円台で一折買えることもあるけど、ときどきミョウバンが多すぎて

苦味を感じます。他のスーパで1000円近いものも、やはり添加が表示されています。防腐や色落ち・

型崩れを防ぐためなのでしょうか。高いものだと鮮度がよく、苦味を感じない程度に少量の添加なのかも

しれませんが、買ったことはありません。

 先日羅臼の宿で出たバフンウニはおいしかった。主人に、「ほかは残してもいいけど、キンキとウニは

最初に食べてください、」と言われました。自信があったみたい。テレビの旅番では、出演者が漁師さん

の船に乗って、上がったばかりのウニの殻から指ですくって口に運んでいるシーンを見ます。殻のまま出

荷されるものは、添加物がないのでしょうね。高級なすし屋や料亭では、そういうのを出すのかな。

 35年ほど前に妻と二人で浜頓別から稚内までタクシーに乗ったことがあります。仕事が順調で、その

程度のぜいたくができる時期でした。それに、今はわかりませんが、当時このコースは公共輸送機関がま

ったくなく、タクシーか自分の車でしか行けません。途中でお土産にウニを、などと話していたら、運転

手さんが、それならと、荒涼とした猿払海岸にぽつんとある漁師さんの家に寄ってくれました。たしか1

キロ以上の塩ウニが2・3千ほどで買えて、わたしたちはその量に驚き、ウチでは食べきれないので何軒

かに分けて送ったように記憶しています。

 当時は活魚の輸送など発達しておらず、塩やアルコールで加工する以外は、安くして地元に出荷するこ

とが多かったのでしょう。わたしたちは運転手さんにも塩ウニを分けようとしましたが、生でいくらでも

食えるからと、断られました。本州大都市圏の庶民には塩ウニでさえご馳走な時代でしたが、こちらでは

ふつうに食べられる値段だったのかな。

 いまはカニもそうですが、全国どこでもカネさえ出せば高級品を食せて、地元のメリットが小さくなっ

たのでしょうか。とはいえ、こんなこともありました。関東からの客人をワッカ原生花園に案内したとき

彼女たちは、国道から栄浦への分岐点にある海鮮市場で、中身のわからない5000円の「船長におまか

せパック」を自宅に送りました。帰宅して驚いたそうです。三種類のカニとたくさんの魚で冷蔵庫があふ

れかえっていて、食べたり配ったり大童だったとか。タラバの脚の冷凍だけで2.3千円しますから、た

しかに安い買い物だったのでしょうね。