小清水原生花園

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 網走の高台に登ると、斜里・知床に向かって滑らかに湾曲している海岸線が見えます。弧がはじまって

間もないところで、濤沸湖と海に挟まれている砂地の丘陵帯が小清水原生花園です。柵で囲まれて管理さ

れているのは海岸沿いの狭い地域ですが、国道で隔てられた湖側を含めて、浜小清水から北浜までの10

キロ近くが、季節ごとの花々が咲き乱れ、ハマナスやその他の潅木が点在する草原です。もし国道の両側

に探索路が設けられ、レンタサイクルでも用意されていたら、潮風に吹かれさわやかな汗をかけるでしょ

うに。

 いま実際に観光客が集中するのは、一周15分程度の散策路のある管理地域だけです。ここには駐車

場、売店、トイレなどの設備と、花の季節だけ列車が停まる小さな駅があります。道外から来るはじめて

の観光客は、手入れされた花々を見るだけで十分満足します。わたしも最初はそうでした。でも、ワッカ

原生花園、オムサロ原生花園野付半島など、大規模なお花畑を知ってしまうと、狭い人工的な感じの地

域だけでは物足りなくなります。

 わたしたちは駅から少し離れた藪の中に入って、海のところまで歩いてみました。浜はすぐそばだと

思ったのにかなり距離があり、藪こぎにけっこう難渋しました。でも、少しだけワイルドな気分。ヒオウ

ギアヤメは終わりに近く、エゾスカシユリ、エゾキスゲハマエンドウ、センダイハギ、ハマナス、エゾ

ノシシウドなどが点在しています。

 写真の一枚目は管理地域の花と駅舎。二枚目は同じく散策路沿い。三枚目は藪の中から見た海の方向。

最後は同じく線路と濤沸湖の方向を撮ったものです。