逆光の樹氷が撮れない

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 元旦ほどではありませんが、ガラスに雪の結晶がありましたのでまた撮ってみましたが、うまくいきま

せん。やはり年に一度の特別な贈り物だったようです。

 川岸の木々に樹氷も少しついていました。朝日に向き合うものは撮れました。でもほんとうにきれいな

のは、背後から陽の光を受けて、透き通った枝がけぶるように重なり合う、華やかな光景です。ところ

が、逆光の樹氷並木の輝きは、どうしても撮れません。モノクロのようにわびしくなってしまいます。枝

から剥がれ落ちた小さな氷片が、黒い水面に花びらのように舞い落ところも、逆光が美しいのですが、こ

れもダメです。編集で工夫してみても、冒頭の写真が限度でした。あとは想像で補ってください。舞い落

ちる氷片は順光のものです。

 わたしの腕のせいでしょうか、それとも安物のデジカメのせい ? 上手に加工した写真は、肉眼で見た

ときよりきれいに仕上がることもあります。だけどわたしがこちらで目にする風景の魅力は、たいていど

うしても写真で表現し切れずに、もどかしさを感じさせられます。どうやらヒトの視覚系は、いまのとこ

ろ、カメラのメカよりずっと精巧なのではないか、とも思います。それでもプロのカメラマンなら、わた

しよりはずっとうまく表現するでしょう。もっと画素数が多く、望遠やワイドのレンズが使えれば、わた

しでもすこしはましになるのかなと、はかない望みをもつこともあります。思い切ってぜいたくをして、

デジタル一眼レフを買おうかな。

 ともあれ、逆光の樹氷並木の美は、現地に来て肉眼で鑑賞する者にだけ許される特権です。