電車の来ない銀河線

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 ふるさと銀河線という北見ー釧路間を結ぶ第三セクターの鉄道がありました。今年4月に廃止になり、いまはかつて踏み切りだったところは線路がはずされ、駅舎はそれぞれの町が市民会館や道の駅のような使い方をしています。今回池田町に行くバスは旅程の大部分この線に沿って走りました。乗り合わせた人々はこの線の廃止をとても残念がっていました。ご他聞にもれず、利用者減少による赤字体質と地方自治体の厳しい財政状態の結果です。水辺や深い森や谷を走るこの電車は観光客には楽しみで、地元の学生や車を運転しない年寄りなどにはありがたい乗り物でした。車を運転する人は年に一回使うか使わないかで、実用としてはあまり不自由しないのかもしれませんが、それでも、自分たちの故郷が寂れていく象徴のように思えるのでしょう、たいていの人が残せれば残したいと思っているようでした。一度も乗ったことのない新参者のわたしでも、もう電車が来ることのない線路を眺めていると、なにやら感傷的になりました。