美幌の町の郊外は
写真は7月16日午後4時45分ごろのもの。一日中陽がさしたり蔭ったりしていた。西を見ると雲間から夕陽が洩れて、すじ状に淡い光が走っている。かと思うとすぐに太陽が顔を出し、麦畑の黄金色とジャガイモの花の白を輝かせる。その五分後には薄い雲が全天を覆い、たそがれ時のようだ。
関東なら国道と言ってもとおる、高速で車が行き交う広い道だが、農道なのでところどころ畑の入り口やトラクターの小さな車寄せがある。後ろから車が来ていなければ、減速して停車できる。車から降りて写真を撮ってから、何台か車をやり過ごす間、涼しい風に吹かれて見回していると、子どものころ暮らした山村の田園を思い出す。視界はもっと狭かったけれど、光が移り変わる風景を窓からずっと眺めて、退屈することはなかった。