黄金色の海

              2009年11月8日 能取岬

 水平線に太陽が昇り始めたとき、オホーツク海の海面の一画が金の粉を撒いたように

輝きます。初めに太陽から海上の道のような帯が伸びます。次第にその帯が広がって、

やがて海の一画を覆う金箔のように輝きます。太陽が雲に隠されていない朝は毎日繰り

返される一瞬です。日の出に立ち会う朝には決まって繰り返されるのですが、見るたび

に感動的で見飽きるということはありません。             

海を行くオジロワシ

              2012年11月6日 能取岬

 雪より先に尾白が現れました。渡って来たにしてはちょっと早すぎるような。夏を北

海道で過ごした鳥かもしれません。大鷲はすべて渡りをしますが、尾白は渡りをするの

と通年北海道で過ごすのと、両方います。堂々と舞っているように見えますが、波にも

まれて姿を現す魚を狙っているのでしょうか。

キンクロハジロひさしぶり

             2012年11月6日 網走湖女満別湖畔

 11月になると渡り鳥の動きがせわしなくなります。北に帰るもの、北から渡ってきた

もの、南下する途中で一休みするもの、北海道の水辺はにぎやかです。女満別湖畔はも

ともとキンクロハジロがよく見られる場所ですが、後にも先にもこれだけの大集団は見

たことがありません。たぶん、ここまでは一緒に来ても、この先はそれぞれになじみの

場所に分かれるのでしょう。女満別湖畔に残るのはせいぜい10羽前後ではないでしょ

うか。            

 

せせらぎ公園の紅葉

             2012年10月25日 美幌せせらぎ公園

 大雪山から始まった秋の彩りが、このころには最終地、海に近い平地に下りてきま

す。せせらぎ公園には特に色づく木々が多いわけでもないけれど、それでも赤や黄色に

目を惹かれます。これらの木の葉が散ればもう雪の季節。冬でも雪が積もって凍てつく

ところも多い公園道を歩く愛好者の姿が絶えるのは、吹雪の日くらいのものです。

湖畔の馬群

              2009年10月31日 濤沸湖畔
 ヒオウギアヤメの花期が終わるまで、ひたすら周りの雑草を食べて駆除していた馬た

ちの役目が終わって、のんびりしているように見えます。アヤメ・菖蒲類を嫌って食べ

ず、その周りの草は旺盛に食む馬の性質を利用して、アヤメ類を観光資源にしていると

ころではたいていどこでも馬を放牧しています。もうすぐ草原が雪に埋まり、馬たちは

畜舎暮らしになります。その前のひと時を目いっぱい楽しんでいるようです。





 

仲良し白鳥

              2009年10月31日 濤沸湖

 渡りに備えて集まった白鳥は、夫婦と子供の家族、求愛行動をするペアなど、仲のよ

さそうな組み合わせが目立ちます。長い旅の途中でそれぞれにいたわりあうのでしょう

か。人でもそうですが、睦まじい家族やペアは見ていて微笑ましくなります。         

賑わう水辺

          2009年10月31日 濤沸湖水鳥湿地センター前

 10月最終日、濤沸湖の水鳥湿地センター前はさまざまな鴨類、白鳥、カモメなどで大

賑わいでした。間もなく雪の季節。水鳥たちは湖面が凍る前に旅立たなくてはなりませ

ん。渡りに備えて集合しているのでしょう。濤沸湖からオホーツク海にそそぐ短い川の

湖口ほとんど氷に閉ざされると、このあたりの水面にはカモメとカワアイサなどわずか

な水鳥が浮かぶだけになります。